オプトアウト文書

 

①研究課題名

「医療従事者の新型コロナウィルス感染抵抗性についての検討」-（Pilot Study）-

 

②対象者及び対象期間

対象者は，茨城県内を中心に新型コロナウイルス感染症の診療を行った病院のうち、医療従事者に感染事例が生じた施設において、新型コロナウイルスに感染した方（感染者）および感染者との接触が同程度だったにもかかわらず感染しなかった方（非感染濃厚接触者）です。2020年 9 月より 2021年 2月まで研究に参加していただいた方です。

 

③概要

本研究では、新型コロナウイルスに感染者と非感染濃厚接触者を比較検討し、感染に関わると考えられる遺伝子多型、また、医療従事者に対するストレス調査アンケートを行いました。本研究より、COVID19感染リスクに関わる因子が明らかになりました。そこで、現在英文誌にて結果の公表をすすめており、個人情報にあたらない検査結果（遺伝情報を含む）は必要に応じ外部組織に提供する予定です。新型コロナウイルス感染に関わる遺伝子多型（（IFNL4、TMPRSS2）は日本DNAデータバンク(DDBJ)https://www.ddbj.nig.ac.jp/ddbj/index.html)へ登録いたします。

 

④研究番号、UMIN番号

第290-2、UMIN000042061

 

⑤研究の目的・意義

茨城県においては、複数の病院において医療従事者の院内感染と思われる事例が発生しました。感染した医療従事者については、患者との濃厚接触により発症したものと想定されましたが、各医療機関に確認したところ、明らかに感染した医療従事者よりも濃厚接触したにもかかわらず、感染に至らない医療従事者が多数いることを確認いたしました。そこで、新型コロナウイルス感染症に対し罹患しにくい個人の内的要因を明らかにし、医療従事者の適正配置に加え今後の本症の対応に対しより安全に対処可能な体制作りに資する体制作りを実現することを目的といたしました。本研究により、新型コロナウイルス感染症の欧米に比べ東アジアで重症例が少ないこととの関連、ならび に、今後の新型コロナウイルス感染症の適正な治療法の選択、治療法の適応検討にとって重要な意義を持つと考えられます。

 

⑥研究期間

2020年 9 月から 2023年 3 月まで

 

⑦情報の利用目的及び利用方法

利用する情報は，実施した血液や尿の検査データ、接触者アンケート、ストレス調査、内服薬の内容、遺伝子多型です。データや生体試料の解析の際は、個人が特定されないように研究番号にて管理を行っております。個人情報にあたらない検査結果（遺伝情報を含む）は必要に応じ外部組織に提供する予定です。遺伝子に関する情報は、英文誌および公的データベース（日本DNAデータバンク:DDBJ https://www.ddbj.nig.ac.jp/ddbj/index.html)へwebより提供・登録を行います。研究の成果は、学会や専門誌などの発表に使用される場合がありますが、名前など個人が特定できるような情報が公表されることはありません。

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⑧提供する情報の保管方法

試料・情報は、筑波大学医学医療系腎臓内科の鍵のかかる棚において、研究計画書を研究終了後10年間保管いたします。

 

⑨情報のインフォームド・コンセントの内容を確認するための方法

本研究に関わる内容は，筑波大学腎臓内科ホームページhttps://nephtsukuba.wixsite.com/nephrology-tsukubaにてご参照いただけます。

 

⑩研究実施のための資金および起こりえる利益の衝突（利益相反）

本研究は、令和２年度厚生労働行政推進調査事業費補助金（厚生労働科学特別研究事業）「COVID-19感染症の診療にあたる医療従事者の保護を目的とする研究」により運営されます。本研究にかかわる医薬品及び医療機器の製造販売会社はなく、研究の結果および結果の解釈に影響を及ぼすような「起こりえる利益の衝突」はありません。

 

⑪同意撤回について

この研究にご同意いただいた後でも、理由の内容を問わずあなたがやめたいと思った時はいつでもやめることが出来ます。研究への参加の撤回によりあなたが今後不利益になるようなことは一切ありません。同意撤回の際は下記お問合せ先までご連絡ください。

 

⑫試料・情報の管理について責任を有する者

筑波大学医学医療系腎臓内科学 教授 山縣 邦弘

 

⑬お問い合わせ先

甲斐 平康（筑波大学医学医療系腎臓内科）

住所      〒 305-8575         茨城県つくば市天王台1−１−１電話      平日日中（９時〜１７時）029-853-3613

休日・夜間 029-853-3110

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