筑波大学附属病院 腎臓内科
Department of Nephrology, University of Tsukuba Hospital
筑波大学医学医療系 臨床医学域 腎臓内科学
Department of Nephrology, Faculty of Medicine, University of Tsukuba
筑波大学大学院 人間総合科学研究科 疾患制御医学専攻 腎臓内科学分野
Majors of Medical Sciences, Graduate School of Comprehensive Human Sciences, University of Tsukuba
茨城県内の透析導入患者コホートの形成と予後調査
IDIC studyに関するご協力のお願い
透析医療について
2011年末のわが国の慢性透析患者数は30万人を超え、茨城県は7,265人(全国11位)でありました。茨城県の透析導入患者は全国的にも上位に該当しますが、その背景についての解析は不十分であります。導入に関係する因子やその後の経過は不明な部分も多いのが現状です。
研究について
目的
1) 茨城県の透析導入患者の腎不全となった疾病にかかった時の状況とその後の生命予後を検討する。
2) 茨城県の透析患者の透析を始めたときの状況を検討する。
3) 透析導入後の生存率などの成績に影響する因子があるかどうかを検討する。
研究に協力を依頼している病院
筑波大学附属病院が中心になり、県内の透析施設が参加しております。
集めるデータの対象と数
2013年1月から2015年12月までに透析を始めた患者のデータを集めます。集めるデータ数はおよそ1,000名の治療についての情報です。
研究の方法
研究の協力を許可された病院の医師が研究に必要なことを記載したデータを集めて、研究します。
集めるデータの内容と個人情報の保護
集めるデータ(治療についての内容)は、患者さんのいままでの治療の経過や効果、検査値などであり、患者さん個人を特定できるような個人名や住所などは一切含まれません。また、研究の結果について発表する場合でも同じように個人を特定できるような内容の発表は一切ありません。
調査期間
2013年1月から2017年12月までを予定しています。
研究を実施するにあたって
この研究は、文部科学省および厚生労働省が共同で定めた「疫学研究に関する倫理指針平成14年6月(平成20年12月一部改正)に」に従って行います。また、筑波大学の倫理審査委員会の審査において、この研究には患者さんに不利益になることはないことや倫理的に問題がないこと、医学の発展に役立つ情報が得られるような計画であることなどが確認され、2013年5月1日に承認を受けています。また、参加する各病院では、その病院において承認を得ています。
データ(治療についての内容)の提供についてお断りをされても結構です
この研究に対して、患者さんがご自分の診療データを提供することをお断りすることが出来ます。その場合は主治医の先生にお申し出下さい。
研究代表者
山縣邦弘:筑波大学附属病院腎臓内科診療グループ長
問い合わせ先
研究事務局:筑波大学医学医療系臨床医学域腎臓内科学教授 山縣邦弘
〒305-8575
電話 029-853-3202
FAX 029-835-3202
追加のお知らせ
研究課題名:茨城県内の透析導入患者コホートの形成と予後調査についての説明
この研究は、筑波大学附属病院腎臓内科が中心となって、茨城県内の病院と共同で行っております。この調査により、透析療法の現状を知り、今後の診療のさらなる改善につなげることができます。この研究の登録は、2013年1月1日から2015年12月31日までの間に茨城県内であらたに透析療法を始めた患者さんを対象としており、すでに登録は完了し、登録後の経過を行っています。以下に関する2つの点に関して、当初の研究計画の修正が必要となり、ここにご案内させていただきます。
・研究期間の延長について
研究の進み具合が計画より遅れています。そのため、研究期間を2021年12月31日まで、3年間延長させていただきます。
・新規性のある尿や血液内の指標の検討について
時代の進歩に伴い、新たに検討するべき課題が増加しています。そのため、ご提供いただいた尿や血液試料を用いて検討する指標の数を次のように増やしています。具体的には、CRP、血管新生因子(VEGF、sFlt-1、Angiopoietin-1、Angiopoietin-2)、Adipocyte Fatty Acid-Binding protein(A-FABP)、damage-associated molecular patterns(DAMPs:HMBG1、MG−H1、CML)、NKG2Dリガンドファミリー、NT-proBNP、インターロイキン18binding protein、となります。
・研究対象者の権利に関して情報が欲しい場合や各種の質問の際に連絡をとるべき相談窓口
研究対象者がこの研究および研究対象者の権利に関してさらに情報が欲しい場合に連絡をとる担当者は下記のとおりです。何かお聞きになりたいことがありましたら、どうぞ遠慮なくいつでもご連絡ください。
【問合せ・苦情等の相談窓口(連絡先)】
所属機関名:筑波大学附属病院腎臓内科
職名:教授
氏名:山縣 邦弘
連絡先:〒305-8576
茨城県つくば市天久保2-1-1
Tel:029-853-3613(腎臓内科外来:9-17時)